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2004.12 ラオス北部山岳地域のムラ
21日・22日・23日・24日・25日・26日・27日・28日・29日・30日・31日(1月1日)
街全体が世界遺産に指定されたルアンパバーンの夜明けは、托鉢とともに始まる。朝飯前の一時、街の中は托鉢僧があちこちを回る。朝食はホテルの屋上バルコニーでフランスパンと卵料理にコーヒー。昨夜とはうってかわっては文明の香りがする朝。0830ホテルから専用車でメコン川岸に向かい、渡し船をチャーターして対岸のバンチャン村へ。
チャン村は古い土器作りの村だが、観光地化された郊外の見学場所の一つ。集落のあちらこちらで轆轤による陶器作りが行われ、集落の縁では半地下式の窯で焼き物作りが行われている。この村の焼物は中世以来の伝統的な技法で作られているらしい。
街の郊外で叩きの技法で土器を作っている家を訪ねて聴き取り調査を行った後、メコン川沿いのレストランで焼魚、魚のスープのランチ。食事後に自動車で焼酎作りの村で有名な観光地になっているサンハーイ村を訪ねる。実はこの村は、5年前に来訪した集落の一つで、陶器片の散布が著しかったのだが集落内に窯跡があり、シドニー大学が発掘したことが判明。これを見に行くことになった。
驚いたことに窯跡は掘りっぱなしではないか?村のあちこちに口の欠けた壺やら甕やらが散乱し、特産の焼酎(ラオ・ラオ)や織物とともに骨董品として売られていた。少し呆れはてながら集落内を散策、遺跡は思ったより広いいことがわかる。今後、文化財の保護が必要な場所の一つである。
1600早々にホテルに戻って、今宵はガイドさん、運転手さんとともに打ち上げの宴。ルアンパバーンでも指折りのレストランであるパークファイミーサイで夕食、正統派で美味しいラオス料理の数々を堪能。モン族のナイトマーケットを冷やかしながらホテルに帰着。2100就寝。