2004.9 中華人民共和国北京のそら
22日・23日・24日・25日・26日・27日・28

 バスを乗り換えて少し市街地の東側に移動。東三環路の内側で潘家園路沿いにある有名な週末市場の潘家園星期天市場に行く。市場は早朝7時頃から開かれているらしいが、到着はゆっくりの10時。すでに盛況な市場内は、人混みとかしていた。
 大屋根の内側に仕切られたブー
スが個人の持ち込んだ陶磁器、青
銅器、おみやげ、がらくた、石、
書画などのアンティークの数々。
あまりの多さに目がくらみそうで
ある。特に目的もなく観光目的で
訪れたならゆっくり見て半日はか
かるだろう。
 陶磁器のブースは東側に集中しており、玉や青銅器屋さんも軒を連ねている。ハッキリ言って質はたいしたことはない。名品のほどんどは質の高くない偽物と小品かならる質の悪い青花磁器くらい。たくさんの店はあったが掘り出し物は少ない。たぶん中国語で交渉する中で仕舞ってある良品が出てくる(客を見て)のだろうが、会話のできない客は損だ。
 市場の中央から西側には苗族と思われる少数民族のお店が点在
する。こちらの方は、銀の飾りや刺繍が中心。でも余りお安く
はない(現地の物価からみればの話)。刺繍の古布を交渉した
がかなりふっかけてきます。
 銀の飾り物をかぶって人気を博した少数民族のお姉さん
(奥さん)。愛嬌があって売り上手でした。現在の中国の文化財
保護法では、アンティークの持ち出しには許可が必要で、それな
りの店で文物局の許可マークが張ってある品物以外は持ち出せな
いことになっている。
 お昼は、市場の隅にある食堂で弁当を注文。もやしと冬瓜の炒
めものとご飯が山盛りのエコノミータイプで6元。食事の後は、
刺繍を交渉の末に2枚購入した。
 午後は、近くにある骨董専門ビルの北京古玩城に徒歩で向かう。
この骨董ビルの開業は8年前でオープン当初友達と一度訪れたこ
とがあり、懐かしい。
 4階建てビルの1階はかつては免税店であったが、今はみやげ
ものの工芸品と陶磁器のアンティークショップになっていた。
また併設してホテルも開業しておりびっくり。ビル内のテナン
トも増えていて、中国陶磁器や朝鮮陶磁器、家具や玉の専門店
が多くレベルは高い。以前に比べると青花磁器の質の良いもの
は品薄で、元や明の青磁の小品はやや多いように思われた。明
末清初の色絵磁器の小椀にレベルの高いものがあり、値段を聞
いたが日本円で50万円相当とのことで、妥当な値段であること
を確認した(購入はしてません)。結局、良いものは、日本で
も中国でも値段は変わらないことを確認した。こちらの物価で
考えたらこの小椀は、350万円相当なのです。こうしたものを
購入する富裕層の拡大がめざましいことを物語っているのだろう。
 この日は、夕暮れ時にホテルに戻る。あまり食欲が沸かないので、駅前の屋台で焼きたてのニラ饅頭1個5角(0,5元)と食堂で3元の肉饅を購入して缶ビール片手にホテルの部屋で夕食。

交通費5元 食費10元 ビールとつまみ、水(2L)25元 おみやげの刺繍は???元
カラー