ラオス ボーケオ県ポーサワン村(アカ族)の焼畑
標高740m
ポーサワン村のコーサー・アーメさんから2005年3月に聴き取り
焼畑の農事暦
 火入れ(6月中旬)、陸稲の播種(7月中旬)、陸稲の収穫(10月中旬)、陸稲の除草は2回行う。
 主な生産は、水田と焼畑で陸稲以外にゴムの木、ハトムギなどの栽培を行う。焼畑の1年目は、陸稲の他ナス、トウガラシ、カボチャを作り、3年間休耕する(4年サイクル)。焼畑の除草は、小さな鎌である手鍬(ラグー)を使用し、草取りのほかタケノコ、トウガラシ、イモなどの栽培に使用する。手鍬は、集落の鍛冶屋(2軒)で作っている。

水田の農事暦
 水田は集落の下にある低地で行い、5月に耕起、6月に田植え、11月に稲刈りを行う。焼畑よりも水田の方が収穫が多いので水田の生産が主である。刈り取りは、鉄製の鎌で行い、農具は水田の小屋に保管する。

ポーサワン村
丘陵の尾根に42世帯に約300人が暮らすアカ族の村。
ポーサワン村の焼畑地
林の伐採後の乾燥期間
焼畑地
休耕状態。焼け残った炭化した樹木が生々しい。
ポーサワン村の水田
丘陵の開析谷に開かれた水田。前景は果樹畑。
アカ族の兄弟姉妹
手前がコーサー・アーメさん、奥の4名は弟と妹3名。
農具
右から鉄製の手鍬(ラグー)と稲刈り用の鉄鎌2本。

カラー