ヤオ村の遠景(尾根に赤土が見える場所)
近景の斜面は、別の村の焼畑地。遠景の山地斜面も植生が破壊されており広大な焼畑地帯となっている。

ラオス ウドムサイ県ヤオ村
民族:モン族
標高920m
ヤオ村の村長ラオフォアさん(44歳)から2004年12月に聴き取り。
 村は106世帯、703人が住む。1974年にウドムサイ県の他の場所から村ごと引っ越した。元の村からは約50km離れており徒歩でニ日間も移動した。村の生業は焼畑が主体で、1家族が1haの畑を持ち、100haの農地がある。
 村の信仰は、精霊信仰で家の中にお札があり、家ごとに精霊をまつる。お札は男の戸主がつくり、女性は作らない。特に決まった祭祀はないが、正月に鶏か豚を供える。
 焼畑の種籾は村で収穫されたものを使い、麻袋で籾のまま倉庫に保存する。食用の米はそのまま倉庫で保存する。倉庫は個人所有で村共同のものはない。
 新しい住居は村の人が手伝って15人で1週間程度で作る。住居の周囲には親戚が住まう。家の柱は10年程度保つが、礎石だと20年はもつ。
 集落に鍛冶小屋は10カ所以上あり、鍛冶屋は20人以上いる。
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