ラオス ボーケオ県パナ村(パナ族)の焼畑 
標高460m
パナ村のチャ・ヘさん(55歳)から2005年3月に聴き取り
焼畑の農事暦
 火入れ(6月中旬)、陸稲の播種(6月下旬)、陸稲の収穫(10月中旬)、陸稲の除草は3回行う。
 主な生産は、水田と焼畑で陸稲以外にモロコシ、トウガラシ、タロイモ、ナスを栽培しハトムギは作らない。焼畑の除草は、小さな草かき鎌(ミャシュー)を使用し、集落の鍛冶屋(1軒)で作っている。

水田の農事暦
 水田は7月に耕起、7-8月に田植え、10月に稲刈りを行う。刈り取りは、焼畑・水田とも鉄製の鎌(レト)で行い、焼畑の播種道具は、鉄製の掘り具を利用する。

パナ村
山地縁の低地に45世帯に約200人が暮らすパナ族の村。旧村は、川を遡った上流の標高680mに存在したが、2000年に現在の村に移動した(政府の指導で移動した)。焼畑地は旧村周辺に存在し、徒歩で片道二時間あまりかかる。
パナ族の農具
右から鉄鎌(レト)、伐採用の鉈鎌、草かき鎌(ミャシュー)、播種にも利用する掘り具。
パナ族の家族
チャ・ヘさん(手前)とその家族。

ラオス アッタプー県ボンビライ・ヌア村(ラベー族)の焼畑
雨季の焼畑地の陸稲(2006年9月撮影)
 雨期の末である9月の焼畑の稲。
北側斜面の焼畑地
ボンビライ・ヌア村郊外の焼畑の陸稲
カラー