東日本大震災によって発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故による群馬県北部の放射性物質の状況
 2011年11月20日(日)、23日(休)、27日(日)に東日本大震災によって発生した福島第一原子力発電所から拡散した放射性物質による土壌汚染の状況を把握するために、群馬県北部の現地調査を行いました。使用した空間線量計はTC100S(テクノ・エーピー社製)で、60秒測定フィルタで地表面1mの1分間隔の測定値を5回計測して平均値を求めました。
 群馬県北部で空間線量が高い地域は、赤城山北東山麓、利根・沼田地域、高山村〜中之条町周辺です。
 みどり市から沼田市にいたる県道62号線沿いの市町村境では、地表面1mで0.392μSv/h、側溝の泥の表面では0.550μSv/hの線量があります。
 根利の上流に位置する東毛酪農根利育成牧場では、草地の線量が0.385μSv/h。
 みなかみ町と中之条町をつなぐ県道53号線の大道峠では道路沿いの草地の線量が0.365μSv/h。ですが、地表面付近では0.5μを越え、場所によっては1.2μSv/hを越える線量でした。これは雨や地下水、落ち葉などによって放射性物質が道路沿いに濃集したためであると考えられます。
 おなじ大道峠の近くの道路沿いからも、地表面で0.739μSv/hの土壌がみられます。
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